暑さも一段落し、朝夕はしのぎやすくなってきましたね。暑かった夏が終わり、夜は涼しい風も吹き、鈴虫の鳴き声も聞かれます。みなさん、夏の疲れはでていませんか？

　最近は変異株「オミクロン株」が猛威を振るい、三木市でも学校や事業所でのクラスターが発生するなど、連日感染者の報告が続いています。特に若年層の感染が増えており、そこから家庭内への感染連鎖が起こっています。また、感染経路不明の感染者も増えてきているので、服部病院も透析患者さんにクラスターが発生しないよう最善の注意を心がけて感染対策を行っています。

　透析室での新型コロナウイルス感染症の発生や持ち込みを防ぐためには、患者さんの協力が不可欠となります。透析患者さんには、毎日の体温測定と健康状態の把握をしてもらっています。発熱や咳などの感冒症状、嘔吐や下痢などの症状がある場合は、来院前に透析室に必ず連絡してから受診していただくよう協力をお願いしています。患者さんから連絡を受けた場合、発熱や症状がある場合は、発熱外来を受診していただき、抗原検査やPCR検査をおこなっています。

　また、最近では新型コロナウイルス感染透析患者さんの急増にて、受け入れてもらえる病院の入院病床の不足が起こっています。その際には、外来維持透析施設で透析を行う場合があります。服部病院透析室ではコロナウイルス陽性・濃厚接触透析患者さんが発生した場合は、空間的あるいは時間的隔離、ゾーニングを考慮したベッド配置、個人防護具の着用と環境表面の清掃・消毒・換気を行うなど、感染対策を徹底して透析を行っています。

　政府は、今冬に新型コロナウイルス流行の「第8波」を予想しています。みなさんも引き続き「うつらない・うつさない」ことを意識しながら、換気に気を付けて、三密にならないよう、マスクの装着、手指衛生に気を付けて日常生活を心がけていきましょう。私も頑張って心がけています。

服部病院透析室　看護師参与　大西　輝世