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ブログ「ここつぐ」
2023年10月23日神戸国際会議場にて、兵庫県透析合同研究会が開催されました。
近頃はようやくコロナによる影響も減少して対面での開催も増えつつあるなかで、参加者も徐々に戻りつつあるように感じます。
そんななかで、今回服部病院では「透析現場で感じる“もやもや”を倫理的に考える」というテーマのパネルディスカッションに臨床工学技士の竹下主任が、「GNRIの経年変化に及ぼす要因の検討」という演題で同じく臨床工学技士の野澤さんが発表の舞台に立ちました。
まずは野澤さんの発表ですが、GNRIというのは高齢者栄養リスクの指数です。この指数が年々低下しており、その原因を検討するという内容です。この演題は、長い期間研究を積み重ねたものであり、その成果でとても充実した内容でした。病院食が栄養状態に良い影響を及ぼすということ、同居人の存在は栄養状態に無関係であったということ、これらの結果が良い意味で予想外だったことでも参加者の興味を引き、とても好評だったように思います。それは、今回の発表を聞いた参加者から他学会での発表を依頼されたことにも表れているのではないでしょうか。
次に竹下主任のパネルディスカッションですが、これは倫理という正解のないテーマでもあり、今までにない形式のディスカッションとなりました。
日常業務のとある事例から、会場の参加者も含めて皆がどう感じるかという内容です。4名のパネラーが熱く語るわけですが、そのなかでも竹下主任は、ひと際熱く語っていました。語りすぎを止める“ストップ”のサインが決められていたほどです(笑)
医療においてもコンプライアンスが存在します。コンプライアンスとは法令遵守という意味ですが、これは医療従事者である以上、コンプライアンスに違反しないという責任があります。しかし、時に透析医療においてはこれがとても難しい問題にもなります。透析医療では、週3回4時間を何年、何十年も同じ場所で同じ人と時間を共にします。そこで築かれる信頼関係とコンプライアンスは時に相反するものです。ここがまさに倫理的観点という今回のディスカッションのテーマでもありました。
私自信も明確に答えることはできませんが、両方ともに大切で、両方ともに守らなければならないということは分かっています。どうやって両立させるか日々の状況と向き合って、正しく透析医療に従事していかなければならない。そう考えさせられるディスカッションでした。
臨床工学室 藤本 和仁
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